アコヤ真珠について


アコヤ貝の餌料

アコヤ貝のエサとなるプランクトンは、植物プランクトンの珪藻類が主体です。
珪藻類で消化されやすい順は次のようになっています。(福島研究より)

        
1.最も消化されやすいもの スケルトネマ
2.消化されるもの キートセラス
シゾソレニア
バクテリアストリューム
タラシオネマ
ユーカンピア
3.種類により消化・不消化のもの メロシラ
ニッチア
コシノディスカス
4.消化されないもの リクモホラ
アクナンテス

 

赤潮とは、水中で微小な生物(主に植物プランクトン)が異常に繁殖することによって、水の色の変わる現象を言います。赤潮により魚貝類は大きな漁業被害が発生する場合があります。
英虞湾でも平成4年から発生の確認されたヘテロカプサは 海水の変色がない低濃度のプランクトン数(50~100/1cc)でも二枚貝に影響を与え問題となっています。



平成4年のヘテロカプサ発生時は、プランクトンの確認ができず写真のような大被害を受けました。
その後、研究機関・真珠組合・研究会の協力で1週間に1回の水質調査(水温・酸素・比重・プランクトン数)をして、そのデータを取りまとめFAX等を利用して、真珠養殖業者へ早く通知できる体制となりました。

 

英虞湾・五ヶ所湾は美しい海ですが、長い間に海底の深いところはヘドロがたまってきている所もあります。
赤潮の発生しにくいきれいな海にするため、海に流れ込む汚染物質を少なくし、また水質・底質の浄化に取り組まなければなりません。

 

水質調査のデータは三重県科学技術振興センター水産研究部で取りまとめられ、 漁場環境情報ホームページ のプランクトン速報として公開されます。
英虞湾の海水状況は 英虞湾環境モニタリングシステム にて毎日連続的にモニタリングされた観測データを、インターネットや携帯電話にてリアルタイムで公開されています。
五ヶ所湾の海水状況は 南伊勢町町内海況調査 にて公開されています。

 

三重県科学技術振興センター水産研究部の 人工衛星NOAAによる海面水温分布画像の検索 で公開されています。
海上保安庁海洋情報部海洋情報課の 海洋速報・海流推測図・海況監視衛星画像 で公開されています。 

鳥羽海上保安部のホームページ で 大王崎・御座崎の気象 (過去12時間)と 大王崎からの現在の映像 (Liveカメラ)が公開されています。